家を建てる際に重要な業者選び。
他の人がこだわったポイントは?アンケートで大調査!
ここまで、さいたま市で家を建てるのにおすすめな不動産会社をご紹介しました。
それぞれの特徴は分かったけど…実際に選ぶときはどこを気にしたらいいの?と悩む方も多いでしょう。
そこで当サイトでは、『戸建購入の際、業者選びでこだわりたいポイントはどこですか?』というアンケートを実施しました。
いかに計3,183人の方の声を円グラフでまとめたので、ぜひご覧ください。

n=3,183
一番多かった回答は「アフターフォローがしっかりしている」で、41%と半数近い数字になりました。次いで「スタッフの対応が良い」…23%、「地域密着型」…19%、「説明が分かりやすい」…15%、「その他」…2%という結果になりました。
ほとんどの方が一生に一度となるマイホームの建築には、膨大な時間とお金が必要になります。そうなると、”建てて終わり”ではなく建てた後のサポートやケア、修繕などにしっかり対応してくれる業者を選ぶ方が安心ですね。
次いで意見が多かった「スタッフの対応が良い」ことも、何度も何度も打ち合わせを重ねる上で大事なポイントです。中には合わない業者もあるかと思いますので、「安心して任せられるか」どうか、しっかり見極めましょう。
また、「地域密着型」かどうかも、実はとても重要なポイントです。地域密着型の業者は地域の情報に詳しく、ニーズに対して細やかに対応してくれる業者も多いです。そして万が一家を建てた後にトラブルがあっても、大手の業者に比べて対応が早いのが特徴。
さいたま市ならではの地域特徴など、色々と相談してみると良いでしょう。
アンケート結果から、ご自身が業者選びの際に気を付けたいポイントのイメージができてきたのではないでしょうか。次の見出しでは、さらに内容を掘り下げていますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
不動産会社選びのポイント

ポイント①重要事項説明
入居者に対して物件の状態や契約内容など、詳細な説明をする「重要事項説明」は、何より外せない大切なものです。これは宅地建物取引業法により、契約前に必ずおこなうことが義務づけられています。
説明を受けた内容について、納得いかない点などがあれば契約をキャンセルすることも可能。契約が完了さえしていなければ、違約金などは発生しないので追加費用がかかる心配もありません。
パンフレットや広告に記載している面積と違わないか、購入する物件または周辺の土地の用途地域の確認、手付金の金額とその保全措置はどのようになっているかなど細かい部分まで確認してみてください。説明を聞いて不明点があれば必ずその場で質問し、おかしな点はないか、契約しても不利益になるところはないか、よく確認をしてから契約に進みましょう。
小難しい単語・説明が入ることが多々あるシーンなので、相手(客側)の目線や理解度に合わせて、分かりやすい説明をしてくれるような会社ならより信頼できますね。
ポイント②スタッフの対応力
共働きのご家庭、3世代で住むご家庭、お子さまのいるご家庭など、家族構成や家庭事情は実にさまざまです。もちろんその中には初めて家を購入する方、何度も住み替えや建て替えを経験している方もいるので、知識レベルも人それぞれと言えます。
家庭事情や理解度などに細かく配慮しながら、最適な提案ができるような営業スタッフのもとなら家探しも失敗しないでしょう。
また、客に寄り添った説明・サポートをするだけではなく、不動産のプロとしての意見も欲しいものですよね。物件のメリット・デメリットはもちろん、例えば今後返済していくローンや老後について、節税対策なども一緒に説明してもらえるとお得です。
さらに、担当しているエリアに精通するスタッフなら、最寄りのスーパーや近所で評判のレストラン、のんびり過ごせる公園などの周辺環境の情報にも敏感なはず!物件紹介以外にも、実際に住み始めたらどんな生活が待っているのか、具体的なイメージが湧くような説明ができるスタッフであるとなお良いですね。
ポイント③レスポンスの早さ
ちょっとした質問や相談、依頼にもすぐに対応してくれるかどうかは、大変重要な点です。繁忙期かどうかにもよりますが、メールや電話、LINEなどどんな連絡手段でも当日~2日以内に返してくれるとありがたいですよね。
もし急ぎで確認したいことがあっても、なかなか返事が返ってこないようではスムーズに契約まで進みませんし、やり取りすること自体にストレスを覚えるかもしれません。
しかも不動産は基本的に早い者勝ち。いくら希望に合った家が見つかったとしても、契約まで実行しなければ、販売停止になりません。
レスポンスが遅いスタッフの返事を待っている間に、もしほかの購入希望者が現れて先に契約を進めてしまったら、もう手遅れになってしまいます。できるだけ早めにコンタクトが取れて、なんでもスピーディーに仕事を進めてくれるような不動産会社を選ぶことが大切です。
まず最初に、メールなどで連絡を取ってみてレスポンスが早いかどうかもチェックしておきましょう。
ポイント④情報量の多さ
自分で情報収集することはもちろん大切ですが、さすがに素人の力では限界がありますよね。一番最初に知っておきたい土地の価格の細かい相場などは常に変動するので、最新の情報を得るのは難しいです。
そんなときは、不動産会社の特別なネットワークを利用しましょう。情報を豊富に持つ不動産会社なら条件に合った物件を紹介してくれるうえ、複数の候補をすぐにピックアップしてくれるはずです。
このように、情報量(取扱物件数)が多い不動産会社を選ぶことは必要不可欠です。ネットを見ていると、特定のエリアに強みを持つ不動産会社があることが分かりますよね。
特定エリアに強みを持っているということは、それだけそのエリア内で理想の物件に出会える確率が高いということです。その中でも集客力の強い会社は、他社の物件情報まで集めているので、色々な物件を紹介してもらいやすくなります。
もちろん、たくさん情報を持っているだけでは意味がありません。ネットや店頭に貼り出されている物件情報が最新かどうかもチェックしておきたいですね。
よほど人気のない物件なのか、おとり物件なのか、それは定かではありませんが、日に焼けた広告を貼り出したまま…なんて不動産会社がたまにあります。紙が日焼けするほど貼っているということは、物件情報の紙を長らく替えていないという何よりの証拠です。
情報の更新日を確認して、最新情報を常に提供できているのか必ず確認することをおすすめします。
そして不動産会社には得意分野が存在することも知っておいて損はないでしょう。不動産会社と一口に言っても、実は中古物件の仲介が得意な会社、新築・分譲住宅に強みを持つ会社などそれぞれ専門にしている分野があります。
一戸建ての購入に強みを持つ会社を選ぶと、よりスムーズに家探しができるはずですよ。
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- 分かりやすく重要事項を説明してくれる会社は信頼できる
- それぞれの家庭に最適な提案ができる営業スタッフは安心
- なんでもスピーディーに進めてくれる会社を選ぶ
- 条件に合った物件を選ぶためには情報量が多い不動産会社がおすすめ
さいたま市を知ろう!おすすめのエリアはどのあたり?

大宮区
大宮区には、埼玉県内でも大きな駅の一つとされる大宮駅があります。東京上野ライン・JR埼京線、湘南新宿ラインなど全部で12本の路線が乗り入れ、池袋まで約25分程度と非常にアクセスが良いという特長があります。
駅周辺にはルミネやエキュートなどのショッピングセンターのほか、一番街商店街、大宮銀座通り商店街など複数の商店街が集まる繁華街が広がっていて賑やかな一方で2,400年の歴史を持つ氷川神社もあるなど、歴史の深い土地でもあります。駅周辺を中心に栄えているため、買い物もしやすく、さいたま市の中でも特に住みたい街として人気が高いようです。
区内の賃貸物件の家賃相場は1LDK/11.22万円、地価公示価格は2020年4月時点で平均26万2,300円/㎡となっており、同じさいたま市の周辺エリアと比べてもトップクラスの高額エリアとして知られています。
しかし、アクセスが良く人気が高いゆえに通勤時間帯の駅は混雑します。車だけではなく自転車で移動する方もいるため、全体的に交通量が多く、交通事故の危険性も高いです。
また、ひったくりや空き巣、自転車の盗難などの事件が多発している地域なので「治安の良さ」で評価するなら、あまり良いとは言えないでしょう。残念ながら小さなお子さまをもつご家庭や女性の一人暮らしには不安なところがあると言えます。
大宮区に住みたいなら、区内でも比較的治安の良いエリアを選ぶと良いでしょう。
見沼区
見沼区はさいたま市内の南区、浦和区の次に人口が多く、閑静な住宅街が広がるエリアです。地価公示価格は2020年4月時点で平均11万3,600円で、市内でも中央値と言える価格となっています。
1700年ごろにはすでに開発がおこなわれており、もともと北東部にあった広大な湿地帯を埋め立て、現在のようにたくさんの住宅地が誕生しました。
1950年代に大型の団地が建てられたのをきっかけに、近隣に県営住宅が次々に建設され、人口が増加。2001年に浦和市・大宮市・与野市の合併でさいたま市が発足してからは、市内でも落ち着いた住宅街エリアとして人気が高いです。
区内の主要な駅は東大宮駅。湘南新宿ライン・上野東京ラインが停車し、駅周辺には駅ビル、ファストフード店などのお店も揃い、賑やかな雰囲気です。
県内で一、二を争う大きな駅、「大宮駅」とも近いため、「手前の大宮駅で降りて買い物を済ませる」という方も多いようですね。区内には保育施設や学校などの教育機関はもちろん、総合病院も多数存在し、小さなお子さまから高齢者まで生活しやすいと言えるでしょう。
生活に必要なものが揃う利便性を持つ一方で、「道が狭く、しっかりと整備されていないところが多い」という不満を持つ方も少なくないようです。それほど治安は悪くありませんが、小さなお子さまを持つご家庭は注意を払う必要があるかもしれません。
浦和区
浦和区はさいたま市役所など各種行政機関や公共施設が集結しており、県庁所在地でもあります。県内最古の駅である浦和駅は1883年に誕生したため、古くから立地が良く、非常に栄えた地域です。
関東大震災発生時には、早くから区画整理が進んでいたことで甚大な被害を免れたためか、震災以降は「鎌倉文士に浦和画家」と言われたほど、著名な画家を中心に多くの文化人が移り住んでいます。そのため文教地区としても知られ、偏差値の高い進学校が集結するなど全体的に教育レベルが高いと言えます。
軍需工場などが無く、空襲の被害が少なく済んだこともあり、終戦直後も変わらぬ街並みを保ち、安定して発展し続けたため人口も多いです。
浦和駅周辺には繁華街が広がり、マンション開発なども進んで活気がありますが、条例によって風俗店などの営業が禁止されていることもあり、県内の主要な駅を抱えるエリアであるにも関わらず、犯罪率はそれほど高くありません。
2020年4月時点の地価公示価格は平均35万2,200円/㎡と市内では最も高額。どちらかと言えば高級住宅地なので、家賃も高い傾向にありますが、治安が良く利便性が高いため、女性が一人暮らしをしても安心できる地域です。
緑区
緑区は「治安が良い閑静な住宅街」として人気のエリアです。東浦和駅周辺、三室地区を中心に、昭和から長く宅地開発が進み、令和になった今もなお造成工事が続いています。
主な施設として、サッカー専用競技場「埼玉スタジアム2002」、2017年に開業した「ウニクス浦和美園」が挙げられます。緑豊かな公園が多く、埼玉スタジアム2002にも県営の公園が併設されています。
このように都会すぎず田舎すぎない居住地として満足度の高い緑区ですが、一方で「あまり店がない」という声も多く聞かれます。夜遅くまで開いているレストランや個性的な飲食店、スーパーなどの買い物ができるような施設の数は限られているようです。
そのため、外食を頻繁にする方やショッピング好きな方は、物足りなさを感じてしまうこともあるでしょう。区内の駅の数が少ないため、自宅から駅までの道のりが遠いという方も多いようですね。
しかし、治安だけではなく都内へのアクセスも良いため、電車に乗れば利便性は悪くないと言えます。2020年4月時点の地価公示価格は平均16万7,700円/㎡で、賃貸物件の家賃相場も安い傾向にあります。
街全体が住宅地なのでファミリー世帯が多く、車の通りも少なく夜間は静か。お子さまのいるご家庭や一人暮らし世帯も安心して暮らせるところです。
その他
さいたま市は10の区から成り立っており、上でご紹介した大宮区、見沼区、浦和区、緑区のほかに6つの区があります。
市内でも特に治安が良いと言われているのはやはり浦和区、緑区、桜区です。特に桜区はスーパーや買い物場所も豊富で、春には桜を楽しめるスポットもあり、静かな住宅街なので生活しやすい街として人気があります。
買い物に困らないエリアとしては大宮区、浦和区ももちろん当てはまりますが、中央区(さいたま新都心)も負けず劣らずの利便性を持っています。2015年にコクーンシティが誕生してからは、ますます都市機能が充実しています。
そして土地が安いエリアなら岩槻区、西区、見沼区が挙げられます。
最も安い岩槻区の土地公示価格の平均は8万3,700円/㎡(2020年4月時点)。子育て支援も積極的におこなっているため、ファミリー世帯からも人気のある区です。
盆栽が有名で緑の多い北区、公園や広場、保育園などが充実している西区、治安が良くファミリー世帯に人気の桜区、市内で一番人口が多くインフラが整っている南区、さいたま新都心を中心に経済活動が活発な中央区、土地が安く、子育て支援に積極的な岩槻区。どの区もそれぞれ特徴を持ち、魅力に溢れています。
ぜひ、各区の魅力を知ったうえで家探しをしてみてくださいね。
番外編
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- 大宮区はさいたま市内でも特に住みたい街として人気が高い
- 見沼区は落ち着いた住宅街エリア
- 浦和区は治安がいいため女性が安心して一人暮らしできる
- 緑区は街全体が住宅地となっていることからファミリー層が多い
購入資金の相場
2020年のさいたま市の基準地価は、1㎡あたり平均28万3690円、坪単価にすると93万7820円となっています。
さいたま市内で最も地価が高いのが大宮区で、基準地価平均は1㎡あたり70万5,000円、坪単価平均は1坪あたり233万578円です。一方、さいたま市内で最も地価が安いのは岩槻区で、基準地価平均は1㎡あたり9万5545円、坪単価平均は1坪あたり31万5852円です。
一般的に、戸建住宅の面積は30~40坪と言われています。その面積を基準にして考えると、大宮区の場合はおよそ7,000万円~9,300万円、岩槻区の場合はおよそ950万円~1,300万円と、土地代だけで6,000万円~8,000万円ほどの差があることが分かります。
建売住宅や中古住宅を購入する場合はさらに建物の代金が上乗せされますので、予算と相談しながら住みたいエリアを決めるようにしてください。
参考:国土交通省「土地総合情報システム」
ポン
- 2020年のさいたま市の基準地価は平均28万3690円/㎡
- 最も地価が高いのエリア大宮区、最も地価が安いエリアは岩槻区
- 大宮区と岩槻区の差は6,000万円~8,000万円ほど
家を購入するタイミングはいつがいい?
結婚
家を購入するタイミングとしてまず挙げられるのが結婚したときです。いつまでも賃貸住宅の家賃を払い続けるのはもったいないと感じる方や、なるべく若いうちにローンを完済してしまいたいと考える方にはおすすめです。
ただし、今後転勤や転職をしたり、子どもが増えて手狭になったりして、引っ越しを余儀なくされることもあるかもしれません。また、夫婦共働きを前提とした購入の場合、出産や育児などで共働きができなくなり、ローンの返済が家計を圧迫する可能性もあります。
結婚したばかりのタイミングでは、その後の生活費がどのくらいかかるか分かりづらく、どのくらいの金額なら余裕を持って購入できるか判断しづらいため、結婚を機に家を購入するのであれば、ライフプランをしっかりと話し合った上で決めると良いでしょう。
出産
家を購入するタイミングとしてもっとも多いのが、子どもが生まれたときです。結婚から数年経っているため家計の状況も把握しやく、収支の見通しも立てやすいタイミングでしょう。30代の夫婦であれば、長期の住宅ローンが組みやすいという点からもおすすめのタイミングと言えます。
ただし、出産が原因で妻が身体を壊してしまい、妻が仕事を続けられないケースや、子どもの身体が弱く、特別なケアが必要などの理由で夫婦のどちらかが退職しなければならないケースもあります。そのため、収入の減少も視野に入れた上で無理なく返済できるローンを組むことが大切です。
もっとも、妊娠中や出産直後の引っ越しは身体への負担が大きいということも考慮し、ある程度落ち着いてから購入すれば良いでしょう。
入園・入学
子どもが幼稚園や小学校へ入園・入学する時期に合わせて引っ越しをすれば、転校で子どもにつらい思いをさせずに済むため、このタイミングでの購入を決断する家庭も多いようです。今後第2子・第3子をつくるかどうかの結論も出ていることが多く、間取りなどを決めやすくなるという点からもおすすめできます。
ただし40代の夫婦の場合、長期の住宅ローンを組める最後のチャンスになりますので、審査が少し厳しくなる場合があります。子どもの入園・入学を機に家を購入したいと考えている方は、住宅ローンの借入額が少なくなる可能性も考慮して、あらかじめ十分な貯蓄を用意しておくようにしましょう。
子どもの独立
子どもが独立し夫婦2人の暮らしになると、これまで3人以上で住んでいた家が広すぎるため、終の棲家として新居を購入する方もいます。高齢になると、階段があるとつらいとか、近くに病院があると安心など、家や周辺環境に求める条件も変わってきます。子どもが独立したタイミングで家を購入すれば、バリアフリー設計で快適な老後を過ごせる環境を手に入れることができます。
ただし、ローン完済までの期間が短いため毎月の返済が高額になったり、年齢によってはそもそもローンを組むことが不可能というケースも少なくありません。その場合は退職金と貯金で一括購入することになりますが、全額をつぎ込むのは危険です。けがや病気に備えておく必要のある年齢ですし、貯金がないせいで毎月余裕のない生活を余儀なくされるのはわびしいですよね。
子どもの独立を機に家を購入したいと思っている方は、早めに貯金しておくのはもちろん、老後の生活まで見据えた上で無理のない予算を設定することをおすすめします。
ポン
- 若いうちにローンを完済したい方は結婚したタイミングがおすすめ
- 出産のタイミングでの購入は長期の住宅ローンが組みやすくなる
- 子どもの入園や入学、独立したタイミングで購入する方も多い
戸建て購入はここに注意しよう!

交通アクセス
幸いにもさいたま市は都内へのアクセスも良く、全体的に街も活気に溢れているため、生活しやすいエリアと言えます。とはいえ、どの地域でも職場や学校などへの交通の利便性を考えることは重要です。
特に自宅に車を持たないご家庭の場合は、自宅周辺の交通アクセスも考慮する必要があります。公共機関を使って移動することが多いと思いますので、家探しをするときは駅やバス停までの距離も確認しておきましょう。
基本的に駅から離れるほど土地の価格が下がる傾向にありますが、万一病気やケガなどで移動が大変になったときでもあまり苦労しない程度の距離がベストです。駅やバス停から近ければ、それだけ普段の通勤・通学も楽になるので日々のストレスも軽減されますよ。
マップで確認するのも良いことですが、物件見学時に実際に歩いて確かめてみるとより確実です。「駅までの道のりが思ったよりも遠かった」、「坂が多くて歳を取ったときに苦労するかもしれない」など、現地に足を運び、自分の目で気になる点を確認することで意外な問題点が見つかるかもしれません。
周辺環境
周辺環境といってもさまざまなところに気を配る必要があります。
例えば治安の良し悪しです。ひったくりや空き巣、自転車の盗難事件など事件の多い地域は何かと心配な点が多いですよね。
そんなときは直近で起こった事件や、その地域の犯罪率について調べてみると治安が良いかどうかがすぐに分かります。
次に生活に欠かせないお店や施設が揃っているかどうかにも着目してみましょう。スーパーやドラッグストア、病院などが近くにあれば安心ですね。
もちろん公共施設・機関も大切です。区役所だけではなく公園や図書館、児童館などの施設が近くにあることで生活のしやすさに違いが出ます。
また、家を購入すると、その地域のコミュニティに属することが必須条件になってきます。近所の住民に関する情報や町内会がどのように運営されているのかなど、あらかじめ情報を集めておくと、入居後のご近所付き合いもスムーズです。
簡単に買い直しができないものだからこそ、ただ安いから・広いからという理由だけで選んでしまうと後々後悔することになりかねません。周辺環境に関する希望は住む人によって異なるので、できるだけ明確にして、不動産会社に伝えておきましょう。
家の状態確認
家を購入する際は、必ず見学して状態を確認しましょう。
中古住宅はすでに完成している建物ですから、築年数、建物の状態などを細かくチェックすることができます。実際に住んでも困らないか、ストレスになることがないか、よく考えながら気になる点を見ていくと間違いないです。
場合によっては、傷や破損箇所があるかも知れません。入居前に修理を済ませるため修理の手配をする必要があるので、よく確認することが大切です。
ほかにも天井の高さ、間取り、日当たりなどもチェックしておきましょう。事前にチェックポイントをまとめてから見学に行くと、見たい場所が明確になり、チェック漏れをしなくて済みますよ。
注文住宅の場合は、見学して決めることができないので、家を建てる会社選びが重要です。
一括仕入れで安く済ませることができる大手メーカーを選ぶのか、それとも職人を指定でき、素早いアフターメンテナンスが安心な工務店にするのか…。それぞれのメリット・デメリットを比較・検討すると後悔しません。
また、中古・新築に関係なく、よく確認しておきたいのが家自体の強度&安全性です。日本は災害大国なので、地震に耐え、台風にも強い家が必要不可欠と言えます。
家の状態を確認するとともに、どのような災害対策が施されているのかや耐震構造についても説明してもらいましょう。
ポン
- 家から駅やバス停までの距離を確認する
- 近くにスーパーや公共施設があるか、治安はいいかなど周辺環境を確認する
- チェックポイントをまとめて家を見学する
新築と中古、どっちがいいの?
家を購入することを決めたあと、必ず悩むのが新築と中古どちらにするかということです。ここからは、それぞれの特徴やメリット、デメリットについて紹介します。
新築
新築の一番のメリットは、誰も住んでいない新しい家に住むことができるという点です。最新の住宅設備が搭載されているケースもありますし、耐震性などの構造面でも最新の技術が使われていることから、快適かつ安心して暮らすことができます。
一方新築最大のデメリットは、中古に比べて物件価格が高いということでしょう。しかし、固定資産税や登録免許税、不動産取得税が軽減されるほか、住み始めてからしばらくの間は修繕費用がかからないなどのメリットもあります。コスト面で新築と中古を比較する際は、税金や修繕費用なども加味した上でシミュレーションすることが大切です。
また、新築は立地の良い場所では見つかりにくく、ある程度エリアが限られてしまうというデメリットもあります。と言うのも、駅チカや人気の高い住宅街などはすでに建物が建っており、それを壊してまで新築住宅を建てることは現実的ではないからです。住みたいエリアにこだわりのある方は、中古も視野に入れて探すことで、立地条件の良い掘り出し物が見つかる可能性も高くなるでしょう。
中古
上述したように、立地条件の良い物件が多いことが中古の一番のメリットです。ただ、中古の家というと、単純に古かったり、デザインが流行遅れであったりすることが気になるという方も少なくありません。しかし、リフォームやリノベーションをすることによって、最新の住宅設備を取り入れることはもちろん、自分好みのデザインにしたり、間取りを変更したりすることが可能です。
耐震性については、建築基準法が改正された1981年以降に建てられたものであればおおむね安全です。どうしても不安を感じるようであれば、ホームインスペクション(住宅診断)を依頼するのも良いでしょう。
また、物件価格が安く、さらに売主が個人の場合は消費税が非課税になることから、少ない予算で購入できることも中古のメリットの一つです。しかしリフォームやリノベーションに数百万円~1,000万円以上かかるほか、購入初年度から固定資産税がかかるなど、新築とは逆のコスト面でのデメリットもあります。ただ、築浅で早急な修繕が不要の場合や、デザインが気に入り大規模なリノベーションを行わない場合など、かかるコストはケースバイケースと言えます。
ポン
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【新築】
- 新しい家に住むことができ、最新の住宅設備も搭載されている可能性がある
- 立地のいい場所では見つかりにくい
【中古】
- 立地条件がいい物件が多く、少ない予算で家を購入できる
- リフォームやリノベーションをする際に費用がかかる