契約前に把握しよう!不動産購入の際にやってしまいがちな失敗とは?
誰もが失敗したくないと考えるマイホーム購入。購入後に、こんなはずじゃなかったと後悔する方も少なくありません。では、どうすれば失敗をなくすことができるのでしょうか。本記事では、よくある失敗例と合わせて、失敗を防ぐ方法について紹介します。失敗例から学ぶことで、理想のマイホーム購入を実現しましょう。
不動産購入の際にやってしまいがちな失敗とは?
家を購入したときに、失敗したと後悔するポイントは、共通しています。以下では、よくある失敗例を紹介していきます。
資金計画で失敗
とくに、注文住宅を検討している方は、資金計画に注意が必要です。注文住宅は、設計段階では金額が確定しておらず、どのような設備を取り入れるかで金額が大幅に変動します。合わせて、土地や建物以外にも税金などの諸費用が発生します。このような諸費用がかかることを事前に把握しておらず、予算に入れていなかったことで、資金計画に失敗してしまう方が多いのです。
さらに、きちんと資金計画を立てたにも関わらず、住んだ後に失敗したと後悔する方もいます。住宅ローンの借り入れは、一般的に35年で行います。長期間に渡って返済していくことになるので、その間に収入の減少や思わぬ出費で返済が難しくなる方もいるからです。
立地で失敗
長く生活をしていく上では、立地も考え家の購入を検討しなければいけません。どのような立地がよいのかは、家庭によっても異なります。たとえば、子どもがいる家庭では、幼稚園や小学校、中学校など教育施設に近い方が安心して生活できるでしょう。駅やバス停などの交通機関が近くにあると、高校進学時に通える学校の選択肢が増えます。
さらに、病院などの医療機関が近くにあると、体調を崩しやすい子どもでも安心して生活できます。老後のことまで考えると、病院が近くにあるのもいいでしょう。このように、家の購入時の環境だけではなく、将来起こりうる変化にも対応できるような立地を選ぶことが重要となります。
間取りや設備で失敗
家の間取りや設備は、よくある後悔ポイントです。とくに、後悔したと声が多いものが収納と空調効率です。たとえば、家を検討する際に、その時の家族人数や物の量で、収納スペースを考えてしまう方がいます。そうすると将来に向かって家族の人数が増えたときに、収納スペースが足りなくなってしまうのです。空調については空間を広く取りすぎたり、開放感がある吹抜けをつくることによって、夏暑く冬寒くなってしまうという失敗例がみられます。
不動産購入の失敗を防ぐ方法を知っておこう!
では、上述したような失敗をしないためには、どうすればいいのでしょうか。紹介したような例から学ぶということも一つの方法ですが、他にも効果的な方法があるので紹介していきます。
情報収集をする
情報収集する際は、一つの情報元ばかりみるのではなく、複数の情報元から収集するとよいでしょう。そうすることで、偏った情報ではなく、さまざまな意見を取り入れた情報を入手できます。
シミュレーションをする
住んだ後の生活が長期に渡ってシミュレーションできていれば、失敗を防ぐことができます。たとえば、資金計画においては、夫婦のうち片方が仕事を辞めたときに収入がどうなるかなどもシミュレーションしておくことが重要です。また、住む立地を考えるときは、老後の生活ではどのような施設が近くにあると生活しやすいかなどもシミュレーションしておきましょう。
現地に行く
ネット上の文字や写真などの情報のみで、購入を決めるのは危険です。日当たりは確保できるか、音や匂いは気にならないか、周辺にはどんな人が住んでいるかなど、ネット上でわからないこともあります。現地に行き、目でみて耳で感じて購入を決めるようにしましょう。
仮に、不動産購入に失敗してしまったら?
失敗しないように家を購入できればいいですが、もし失敗してしまったときは、どうすればいいのでしょうか。対処法について紹介していきます。
売却する
売却することによって、新たな家に住み替える資金ができます。売却には税金が発生しますが、買替え特例などの節税方法などを使えば、お得に住み替えることができます。
賃貸にだす
売却はしたくないという方は、賃貸にだしてみるのもいいでしょう。必ずしも入居者がみつかるわけではありませんが、月々決まった金額の収益がでることは、大きな利点となります。
不動産購入の際に、やってしまいがちな失敗例を紹介しましたが、入念なシミュレーションや情報収集によって、失敗は防ぐことができます。住んだ後の後悔がないよう事前準備に時間をかけ、満足いく不動産購入ができるようにしましょう。いろいろな手続きも含めて時間がかかってしまうことが多いですが、焦りは禁物です。万が一、失敗してしまったという方も売却や賃貸にだすことによって解決できる場合もあるので、専門業者に相談してみるといいでしょう。